欠けた部分を補う義歯
歯を失ったあとの苦労は、大昔から人類にとって大問題でした。昔は今よりも固い食物を口にしていたでしょうから、現代人より歯や顎は強固だったと考えられます。歯を失って食事ができなくなるなんて、それこそ命に関わる一大事です。歴史の記録をひも解いてみると、今まででもっとも古いインプラント治療は、西暦7世紀ごろには行われていたそうです。そうなんです、インプラントは近年開発された最先端の治療かと思い込んでいる方も多いと思いますが、欠けたり傷を負った部位に埋め込むために、人工的に作製した器官・組織の代替物、またはそれを埋め込むことを全般的に「インプラント」といい、これは歯科治療にとどまらず人工関節や人工血管など他の器官についてもさす言葉とされています。もっとも古い歯科インプラント治療が7世紀といわれている根拠は、1931年に南米で発掘された人間の下顎の骨にあります。